遺品整理を専門業者に依頼する大まかな流れを理解しよう!
大切な家族を亡くした後の遺品整理は心身ともに疲弊するもの。思い出の品と処分するべき品を的確に仕分けするには、プロの専門業者に依頼するのもひとつの方法です。遺品整理をスムーズに行うために、必要な手続きや大まかな流れを事前に確認しておきましょう。
遺品整理を専門業者に依頼する大まかな流れ
遺品整理を専門業者に依頼する大まかな流れについて解説します。大きく分けて問合せ→現地調査・見積もり→契約→作業→支払いの流れとなります。次の項目からひとつずつ見ていきましょう。
①:問合せ
業者へ事前に問合せをして、現地調査の日にちを調整します。最近はインターネットで複数の業者からサービスや料金の比較を行う事が可能です。
②:現地調査・見積もり
事前に指定した日に業者が訪問のうえ、遺品の量や買取品・処分品の査定、作業に必要な人員などを基に見積書を作成します。見積もりは3社程度取る事をおすすめします。
③:契約
見積もりを比較し、最も条件に見合う業者と契約をします。
④:作業
予約した作業日に業者が訪問し、仕分け・梱包・搬出・清掃などの作業を行います。作業の際は必ず立ち合い、作業内容を確認しましょう。
⑤:支払い
作業が完了した事を確認し、請求書の金額を支払いして完了です。
遺品整理当日の流れ
遺品整理当日の作業の流れについて解説します。業者により流れが多少異なる可能性はありますが、基本的には事前の打ち合わせ→遺品の仕分け・分別→遺品の梱包・搬出→清掃の順に進んでいきます。次の項目からひとつずつ見ていきましょう。
①:事前の打ち合わせ、準備
当日は事前の打ち合わせで作業の流れを、業者と依頼主の間で共有します。集合住宅の場合は引っ越し業者のように共用部を傷つけないよう保護を行います。見積もりの段階で決まっていますが、トラックなどが必要な場合は駐車スペースを確保しておくことも重要です。
②:遺品の仕分け・分別作業
実際の遺品整理に入ります。事前に貴金属や貴重品・現金の類は依頼主で保管しておくようにしましょう。依頼主同席の元、遺品の仕分けを行い処分するものは可燃物・不燃物に分別していきます。買取が発生する場合は、買取品の最終的な査定も同時に行われます。
③:遺品の梱包・搬出
遺品の梱包・搬出作業を行い、見積もり時の料金に含まれている場合は、最後に部屋の清掃も実施されます。
④:作業完了・支払い
全ての作業が完了後、依頼主による最終チェックが終われば支払いをして終了となります。
信頼性の高い遺品整理業者を見分ける方法
遺品整理業者は全国に9,000社以上と言われていますが、中には悪質な無資格の業者も含まれています。消費者として被害に遭わないためにも、信頼性の高い遺品整理業者を見分ける方法について解説します。
まずは「一般社団法人遺品整理認定協会」に加入している専門業者で、遺品整理士が在籍している事。また「一般廃棄物収集運搬許可証」や「古物商許可証」など遺品の廃棄や買取に必要な証明書を持っているかも確認してください。
次に見積もりを行う責任者と当日の作業責任者が同じ人物である事も重要です。なぜなら、見積もりの段階で言っていた事と実際の作業の際に引き継ぎが上手くされておらず「それは聞いていない」などといったトラブルに発展する可能性があるためです。
最後に料金システムが素人にも分かりやすく明確な業者だと、後から不当な追加請求などをされないため安心です。ホームページに記載が無い場合は電話で問い合わせをして確認しましょう。
遺品整理を業者に依頼する際に注意するべき点
遺品整理を業者に依頼する際に注意するべき点について解説します。やるべき事が多く大変ですが、遺族の大切な遺品を適切に処理するためにも、ひとつひとつしっかりと確認を行いましょう。見積もりの段階で、複数の業者に同じ条件での見積もりを依頼し、料金や作業内容を比較します。最低でも3社は見積もりをすると安心です。
また、最初の訪問での見積もりが無料かどうかもチェックします。そして当日の作業内容について、不用品の取り扱いや作業後の清掃の有無まで細かく確認を行い、追加料金が発生する場合の内訳などもしっかり書類で確認しましょう。「言った・言わない」で後々のトラブルになるような事は出来る限り無くしていきたいものです。
今回は遺品整理をスムーズに行うために、必要な手続きや大まかな流れについてご紹介しました。複数の業者に見積もりを依頼することで、サービスの違いや料金を比較することができますし、有資格者かどうかもしっかりと確認する事ができます。当日は事前打ち合わせのうえで、遺品の分別や仕分け、梱包や搬出が行われていきます。不安な事は電話連絡や最初の無料見積もりの段階で全て解消しておき、当日の整理の際には不当な追加請求などが無いようにしておきたいものですね。