【時間短縮】遺品整理を自ら行う場合と業者に頼む場合の時間の差は?
遺品整理は故人の家族が行うのが通例でしたが、現代のライフスタイルから「人手と時間の確保」が難しくなっています。また、悲しみが癒える間もなく故人の遺品を手にするのは、精神的にも辛い作業でしょう。そのような作業を代行するのが遺品整理業者です。今回の記事では、遺品整理にかかる作業時間を比較したので、参考にしてください。
遺品整理を自ら行う場合かかってくる時間とその理由
自ら遺品整理をする場合、時間がかかることは覚悟しましょう。「部屋も大きくないし、そんなに時間がかかるわけがない」と思うかもしれませんが、これには理由があります。
スケジュール調整が難しい
自ら遺品整理をすると決めても「何から行えばいいのかわからない」ものです。遺品整理のために仕事を休むわけにもいかないため、休日を使って行うことになるでしょう。どの部屋から整理するのか、何を片づけるのかを自分で考えて取り組めば、スムーズに遺品整理が進みますが、急な仕事が入ったり用事ができたりすると遺品整理を進めることが難しくなります。
分別に時間がかかる
故人の持ち物を区分けするためには「思い出のある遺品」「貴重品や形見分けするもの」「アルバムなどの記録」「自分の手元に残すもの」に分けていきます。ここからさらに細かく分別し、「本当に必要なもの」「不用品」に仕分けていきましょう。思い入れのあるものなどを確認しながら作業していくため、終わるまでに数日かかることもあります。
仕分け後の作業に時間がかかる
仕分けが終わったら、品物に合わせて手続きしていきますが「買取可能なもの」不用品の処分が大変です。貴金属などは専門の業者に見てもらうのがよいですし、家具や家電品などは状態がよければ買取してもらえるでしょう。大きなものは出張買取が便利ですが、調べて自分の都合のよい日にきてもらうための手続きが必要です。買取できないものは、遺品供養や不用品回収に出すこともできますが、すべて自分でやるのも大変な作業でしょう。
ゴミ処分のタイミングが難しい
故人の家に家族が住んでいる場合にはそこまで問題になりませんが、1人暮らしであったりアパートを引き払ったりするなどのケースでは、「家を丸ごと整理する」必要があります。そうなると、遺品整理しながら部屋を掃除することになり、ゴミの量も増えるでしょう。ゴミ集積所にまとめて持ち込める自治体であれば処分も楽ですが、そうでない場合、ゴミ収集日に合わせて遺品整理を繰り返すことになります。
また粗大ごみになるソファやベッド、リサイクル家電の冷蔵庫などは、運びだすにも処分するにも時間と人手が必要です。友人や親戚に頼むにしても、日時をすり合わせるのは難しいでしょう。こまごました整理を繰り返し、部屋を掃除してキレイになるまでに、ひと月以上の時間がかかることも少なくはないのです。
遺品整理を業者に頼む場合かかってくる時間とその理由
自ら遺品整理する場合、スケジュール調整や遺品管理や仕分け、その後のゴミや不用品の処分に時間がかかります。それでは遺品整理を業者に頼んだ場合、どれくらいの時間がかるのでしょうか。
作業目安
遺品整理業者はプロですから、遺品整理する家全体を整理するのか一部の部屋のみを整理するかで派遣されるスタッフの数も異なります。ワンルームであればスタッフは1人で作業時間は約3時間、2LDKより広い場合はスタッフが3人以上で作業時間は約6~8時間程度です。アパート、マンションなどによっても誤差はあり、2階以上の場合にはエレベーターの確保なども入れて見積りされます。遺品が多い、エレベーターが狭い・ない場合、一軒家丸ごとでは数日かかるケースもあるようです。
訪問見積もりで作業目安が明確
実際に自宅や部屋を見なければ、どれだけの人数が必要で時間がかかるかはわかりません。賃貸のように、早く明け渡す必要がある場合には、人数を増やしてスピーディーに作業を終わらせるなどもできます。依頼主の都合に合わせてスケジュールを立ててくれるので、無駄なく早く終わらせられるのです。
作業は念入りな打ち合わせ後
業者に遺品整理を頼む場合、預貯金や不動産、有価証券などは先に整理してあり、こまごまとした生活雑貨や衣料品、家具や家電整理を希望するケースが多くなります。中にはまったく手をつけていない方もいるため、スムーズな遺品整理のために綿密な打ち合わせを行わなければいけません。どのような順番で作業するかを綿密に決めて行うため、無駄な動きがなくスムーズです。
当日は遺品の仕分け、分別作業が同時進行で行われます。遺族の気持ちに寄り添いながら、丁寧かつスムーズな作業が行われるので安心です。遺品の分別後にはお焚き上げを行い、買取及び不用品の搬出が行われ、現場を清掃して終わります。すべて依頼主のスケジュールに合わせて行われるので、短時間で済ませられるでしょう。
多くの場合、業者に頼んだ方が短時間で遺品整理を行える
「業者に遺品整理を頼むと高いから」と自ら遺品整理をする方もいます。「時間をかけて遺品整理すれば気持ちの整理ができる」と考える方もいるでしょう。しかし、悲しみを背負いながら遺品整理は大変な作業です。
また、精神的だけでなく体力的な限界を感じるのが遺品整理の難しいところでしょう。遺品整理業者は業者に任せて、貴重な時間は故人との思い出を振り返ることに使ってはいかがでしょうか。遺族が少しでも早く悲しみから立ち上がり、普通の生活に戻るためにも遺品整理業者の利用がおすすめです。
本記事では遺品整理を自分で行った場合と業者に依頼した場合、どれくらいの時間の差があるかを解説しました。遺品整理は費用をかけずに行いたいなら、自分で行いましょう。しかし、できるだけ楽に行いたいなら、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。