遺品の衣服を処分する際に注意するべきポイントを知っておこう!
大量にある遺品の衣服を、廃棄するには抵抗があるという方は多いのではないでしょうか。しかし、そのままにしておくには場所を取るため、どうやって処分すればいいのか悩みます。また、自分で残すものと処分するものに仕分けるにも大変な労力が必要です。そこで今回は、遺品の衣服を処分する方法や注意するべきポイントなどを紹介します。
故人の衣服を整理するべき理由
故人の衣服はそのまま取っておくよりも、早めに整理することが望ましいです。ここでは、故人の衣服を整理するべき理由を紹介します。
衣服の劣化
故人の衣服を処分することに抵抗がありそのまま取っておこうとしても、衣服はどんどん劣化していくため早めに整理した方がよいでしょう。例えば、ウールやシルクの場合は虫がついて穴が開く可能性がありますし、何度か着用したものであればシミや黄ばみが付くこともあります。衣服の劣化が進むと、廃棄するしかなくなるので気を付けましょう。
流行に合わない
ファッションはその時代によって流行が変化していきます。そのため、「またいつか着る機会があるかもしれない」と思って取っておいても、デザインが古く流行に合わないといったことになるかもしれません。ただし、故人を偲ぶためにルームウェアとして着用するなら残しておくべきでしょう。
遺品の衣服を処分する方法
遺品として残された衣服にはどのような処分方法があるのでしょうか。ここでは遺品の衣服を処分する方法を紹介します。
衣服の形見分け
故人の衣服を形見分けすることで、故人との思い出の品となります。49日の法要などの親族が集まる法事の際に、みんなで故人の衣服を見ながら形見分けするとよいでしょう。また、親しかった友人を家に呼んで、思い出話をしながら譲ってほしい故人の衣服があった場合は、形見分けすると友人にも喜ばれます。
リサイクルショップに売却
衣服は、リサイクルショップに持って行って売却するということもできます。状態のよいものであれば高値が付く可能性がありますし、1キロいくらなど重さで買取額が決まる場合もあります。また、ブランドものや高価なものであればリサイクルショップに売却するよりも、ネットオークションやフリマアプリを利用した方が、より高値で売れるかもしれません。
遺品整理業者に依頼する
遺品の衣服は、遺品整理業者に依頼して処分してもらうという方法もあります。業者に依頼すると衣服だけでなく、遺品全般を必要品と不用品に仕分けして処分してくれるので手間がかかりません。業者によっては、リサイクル業を展開している業者もあるので、遺品を買い取って料金から割り引いてくれることも期待できるのでおすすめです。
遺品の衣服を処分する際に注意するべきポイント
遺品の衣服を処分してから、処分しなければよかったと後悔してもどうにもなりません。ここでは、遺品の衣服を処分する際に注意するべきポイントを紹介します。
遺言書に従う
遺言書に衣服に関することで故人の意向が記載されていた場合は、法的に有効とされることもあるので、それに従って行動するようにしなければなりません。
例えば、「気に入っていたネクタイは形見として取っておいてほしい」「この着物は娘に受け継いでほしい」など、具体的に書かれていることもあります。処分した後に遺言書がこのようなだと内容がわかっても、もう手遅れです。ですので、衣服だけではなく遺品を整理する前に、まずは遺言書の有無を確認しましょう。
後悔しない衣服選び
遺品の衣服は、残すものと処分するものに仕分けることになりますが、その際に後悔しないように慎重に衣服を選ばなければなりません。処分してからでは取り戻すことは難しいでしょう。
とはいえ、大切な人が亡くなった直後は精神的に安定していませんし、衣服に触れることで故人を思い出して心が落ち着かなくなるかもしれません。そのような場合は、冷静に判断できない恐れがあるので、少し時間を置いてから判断したり、親族に確認したりするようにしましょう。
優良業者を選ぶ
遺品整理は、自分で行うには体力的にも精神的にも負担が大きい作業になるので、遺品整理業者に依頼する方は多くいます。しかし、業者には悪徳業者も少なからずいるので、気を付けなければなりません。悪徳業者に依頼してしまうと、見積もり後に高額な追加請求をされたり、作業中に金品の盗難にあったりするなどの被害に遭うことも。
優良業者なのか判断するには、遺品整理士が在籍していることや、現地調査をして明確な見積書を作成してくれるかなどがポイントです。優良業者を選ぶためには、事前に調べてから依頼するようにしましょう。
故人の衣服は、処分できず取っておいても劣化や流行に合わなくなってくるため、早めに処分することが望ましいです。遺品の衣服を処分する方法は、衣服の形見分け、リサイクルショップに売却する、遺品整理業者に依頼することなどが挙げられます。衣服を処分する際に注意するべきポイントは、遺言書に記載されている内容に従うことや、処分してから後悔しないように衣服を選ぶこと、優良な遺品整理業者に依頼することです。