遺品整理と生前整理は何が違う?双方の特徴を理解しよう!
遺品整理も生前整理も、持ち物すべてを仕分けて片付けたり処分したりすることです。作業自体はあまり変わりませんが、誰がいつ行うか、どこまで片付けるかなどに違いがあります。この記事では、遺品整理と生前整理の特徴と違いを解説します。自分の持ち物の整理や、亡くなった家族の遺品の整理を考えている方はぜひ参考にしてください。
遺品整理の特徴
遺品整理は、亡くなった人の遺品を残された家族や知人が整理することです。持ち主は他界しているため、捨てるものや形見分けするもの、買い取ってもらうものなど、すべての遺品を仕分けて片付ける必要があります。
亡くなった人との思い出があるため、処分するものと残すものの見極めに悩むことも想定されます。遺品には生活用品だけでなく、貴金属やお金、不動産といった財産もあるため、遺言書などで相続の配分がされていないと家族間でトラブルになることもあるかもしれません。
生前整理の特徴
生前整理は、生きている間に自分自身で持ち物の整理をすることです。生活に必要な最小限のものだけを残してそのほかを処分することで、自分が亡くなったあとの家族の負担を減らすことができます。
自分が亡くなったあとの遺品の処分については、エンディングノートや遺言書などで希望を伝えておくケースも多いでしょう。財産目録作成や遺言書で相続の配分を伝えておけば、遺族の相続争いを避けることもできます。
遺品整理と生前整理は何が違う?
遺品整理と生前整理のいちばんの違いは「持ち主が亡くなっているか生きているか」です。
持ち物を整理することには変わりありませんが、誰が行うか、いつ行うかで違いがあります。ここでは、具体的な双方の違いを挙げてみます。
誰が行うかの違い
遺品整理を行うのは、亡くなった持ち主の家族や知人です。故人との思い出があるため、処分の見極めが難しく、なかなか作業が進まないこともあるでしょう。生前整理は生きている間に自分自身で行います。
家族に相談しながら行うこともできるので、残すべきものと処分するものをゆっくり仕分けることができます。持ち物を整理することで身の回りがスッキリし、いまの生活によい影響が出るのも生前整理のメリットです。
どこまで片付けるかの違い
持ち主が亡くなっているため、遺品整理ではすべての持ち物を整理する必要があります。量が多く、運搬や処分などに労力がかかって大変な作業になるでしょう。遺品だけでなく、財産の整理が必要なこともあります。
生前整理は、生活に必要なものは残し、それ以外のものを整理していく作業なので、遺品整理ほどは負担にならないでしょう。
いつ行うかの違い
遺品整理を行うのは、持ち主が亡くなったあとです。とくに期限はなく、家族の気持ちが落ち着いたときなどに始めることが多いでしょう。
生前整理は、亡くなる前に自分自身で持ち物を整理するので、いつ行っても構いません。高齢になり、施設入居をきっかけに生前整理する人もいるうえ、若いうちから進める人もいます。
遺品整理・生前整理は専門業者に依頼するのがおすすめ
遺品整理も生前整理も、専門の業者に依頼できます。費用はかかりますが、無理なく丁寧に進めるには専門業者に依頼するのがよいでしょう。
ここでは、遺品整理と生前整理を専門業者に依頼するメリットをお伝えします。
スムーズに作業できる
自分たちで整理しようと思っても、どこから手をつければよいか迷ってしまうこともあるでしょう。何をすべきか把握している専門業者の手を借りれば、段取りよく進めることができます。膨大な量の持ち物でもスムーズに整理していくことができるでしょう。
鑑定士による遺品の査定が可能
鑑定士が在籍している業者なら、貴重品や骨董品がみつかるので価値のある遺品を捨ててしまう心配がありません。遺すものと処分するものを見極めながら整理していくことができます。
人形や写真の供養ができる
人形や写真は思い出が詰まっていることが多いため、ゴミとして捨てるのに抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。供養も行っている専門業者なら、処分しづらい品も供養して手放すことができます。
運搬・処分を任せられる
大きな家電や家具を自分たちで運び出すのは、想像以上に大変な作業です。専門業者に依頼すれば、適切な方法で処分やリサイクルを行ってくれるので、精神的にも体力的にも負担が少なくて済みます。
遺品から不動産の売却まで任せられる
専門業者の中には、建物の解体や不動産売却まで対応する業者もあります。遺品から不動産まで、トータルで任せることも可能です。
まとめ
遺品整理と生前整理の特徴と違いについてお伝えしました。どちらも死と向き合う作業で簡単には進められませんが、後悔のないよう丁寧に整理したいですよね。できれば元気なうちに生前整理をしておくと自分も納得のいく片付けができ、家族の負担を減らすことができるでしょう。
遺品整理も生前整理も思い入れがある分、自分たちだけではスムーズにいかないことがあるかもしれません。困ったときは専門の業者に依頼するのがおすすめです。